1946年、クリスチャン・ディオールのファッションメゾンがパリ8区モンテーニュ通り30番地にオープンされました。
ディオールは、少年時代に建築における装飾技術を学び、その知識と技術をベースにした新しい感性でファッション界に大きな足跡を残しました。
しかし、彼はブランドを立ち上げた11年後、1957年に心臓発作が原因で亡くなります。
彼の希望を受け、初のアシスタントとして1955年以来スタジオで働いていたイヴ・サンローランが、当時21歳の若さでクリエイティブ ディレクターに任命されました。ディオールでは5つのコレクションを発表、徴兵をきっかけにブランドを去ることとなります。
その後、1960年マルク・ボアン、1989年ジャンフランコ・フェレ、1996年ジョン・ガリアーノ、2012年ラフ・シモンズ、2016年にはディオール初の女性クリエイティブ ディレクターにマリア・グラツィア・キウリが就任しました。
マリア・グラツィア・キウリはかつてジョン・ガリアーノが生み出した名作「サドルバッグ」を2018年に復活させました。従来のデザインを忠実に再現しつつ、現代風に再解釈したデザインにより、サドルバッグは再び脚光を浴びることになります。

ディオールはデザイナーやディレクターが変わるたびに、伝統に忠実ながらそれぞれの時代に合わせて再解釈され、飽きを感じさせないブランド展開で長年人気を集め続けています。


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